今更聞けない!!花魁ってどういうもの?
  • なぜ今京都で花魁体験が人気なのか?
  • 失敗したくない!京都で花魁体験ができるスタジオの選び方を紹介!
  • 有名観光地からアクセスしやすい!京都旅行の際に行っておきたい花魁体験ができる写真スタジオランキング
  1. 花魁体験をする前に仕込んでおきたい花魁とはどういうものか?

花魁とは

花魁とは
出典:amp

「花魁とは?」と聞かれてイメージする花魁象は人それぞれでしょう。昔の高級遊女、現代のキャバ嬢のような華やかな職業、お金のために売られた悲しい生きざまなどなど・・・。私はファッションとしての花魁風スタイルを楽しんでいくうちに、実際の花魁はどんなだったのかなあって思うようになりました。いろいろ調べてみるとイメージしていた花魁とは違う側面がたくさんあって、ますます花魁への興味が湧いてきました。花魁の世界は想像以上に奥が深いんです。

花の魁(さきがけ)と書いて“おいらん”。言わずと知れた江戸時代の吉原遊廓の遊女で、その中でも位の高い女性たちのことです。言葉の語源は、吉原で禿(かむろ)や新造(しんぞう)と呼ばれる妹分が姉女郎を「おいらん所の姉さん」と呼んだことと言われています。

身に付けるものはすべて最高級、歌や雅楽にも達者な花魁は吉原に来る客だけでなく江戸の庶民の憧れでもありました。瓦版や観光誌に紹介されるほどの人気ぶりで、人気投票まであったそうです。花魁風の仕立ての物は花街でしか売られていなかったようですが、大名の奥方など上流階級の女性たちは、花魁が贔屓にしている職人にこっそり手をまわして自分の着物や道具などを作らせていたといいます。

また吉原の華やかさの陰には厳しい掟や病気など、闇の部分が潜んでいたのは事実のようです。そして本気で恋した相手と必ずしも結ばれるわけではなく、意に染まない身請けに従うしかなかった悲しい物語も・・・。運命に翻弄されながらも、花魁たちは江戸の町で強く賢く美しく生きていたのでした。

花魁の階級

花魁の階級

娼婦のイメージの強い花魁ですが誰でもなれたわけではなく、美貌に加えて教養、芸事、書などに秀でていることがその条件であったようです。器量が良く将来上位の遊女になると見込まれた少女たちだけが、花魁になるための英才教育を受けることを許されたという厳しい世界でした。

女同士の激しい戦いを勝ち上がっていく花魁の世界は、大奥同様にピラミット型の階級制度でした。時代によって階級の数や名称が変化し「花魁」という呼称が使われるようになった18世紀半ば以降、太夫を頂点に最下級の切見世女郎まで5階級になったようです。そのうち上から太夫、格子、散茶女郎までを花魁と呼びました。そしてその格の違いが歴然とした待遇の差につながっていたようです。

上級の遊女を揚げるには、様々なしきたりが存在しました。まずは遊女の紹介所でもあった“茶屋”を通して取り次いでもらわなければならず、そのために茶屋で豪遊してお金を落とさなければなりません。そして最高ランクの花魁を指名したいときは「初会」「裏」「馴染み」という3段階を経て、ようやく床をともにすることができたのです。しかも初対面の「初会」ではお見合いのような雰囲気の中、花魁は客と目を合わせてくれず、言葉も交わしてくれません。二回目の対面である「裏」では少し近くに寄ってくれ、ひとことふたこと言葉をかけてくれるものの基本的には「初会」と同じ対応というハードルの高さです。

座敷では客がどんなに裕福でも高い位にあっても常に花魁が上座、客は下座に座り、世間とは一線を画した遊廓での階級制度が徹底されていたのでした。

PAGE TOP